春から初夏にかけてベルの形をした可愛らしい花を咲かせるすずらん(鈴蘭)は切り花や園芸でも人気があります。
ヨーロッパでは幸せの象徴ともいわれるすずらんは、大切な人に贈られる花でもあります。
白くて清純なイメージのある鈴蘭ですが、毒を持つ花でもあります。
そんなすずらんの花言葉には怖い意味があるのでしょうか。
ここでは
- すずらんの花言葉は怖い意味があるって本当?
- すずらんの名前の由来
- すずらんの神話
- すずらんの日
について紹介します。
Contents
すずらんの花言葉は怖い意味があるって本当?
白くて可愛いらしいすずらんには、怖い意味の花言葉はありません。
すずらんの花言葉は「再び幸せが訪れる」「純潔」「謙虚」です。
とてもポジティブな言葉だらけとなっていますね。
すずらんの花言葉が怖いという理由はすずらんには毒があるからだと思われます。
花全体に毒があり、特に根っこと花には多く有毒成分が含まれていて摂取してしまうと危険です。
あんなに小さくて可愛らしい見た目から毒があるというのは意外ですよね。
それでは花言葉の由来をそれぞれ紹介します。
すずらんの花言葉「再び幸せが訪れる」の由来
すずらんは春になると咲く花のため、春を知らせる花でもあります。
ヨーロッパの寒い地方の人にとってはすずらんが咲くと春が来る喜びのしるしとされているため、「再び幸せが訪れる」という意味がつけられました。
すずらんの花言葉「純潔」の由来
すずらんの花言葉「純潔」の由来は花の色からつけられています。
小ぶりで真っ白なすずらんは、けがれなく清らかさを象徴していますね。
また、すずらんは聖母マリアの花ともいわれていることからも由来します。
すずらんの花言葉「謙虚」の由来
すずらんは大きな葉っぱの影で小さな花が隠れるように咲きます。
その控えめな様子から「謙虚」という花言葉がつきました。
ピンクのすずらんの花言葉
すずらんは白のイメージが強いですが、実はピンク色のすずらんも存在しています。
花言葉は「かわいらしい」「愛らしい」という意味が付けられています。
見た目通りの花言葉となっていますね。
すずらんの名前の由来
すずらんは漢字で「鈴蘭」と書きます。
花の形が鈴のような形状で、ラン科の植物に似ていることから付けられました。
すずらんには別名があり「君影草(きみかげそう)」と呼ばれるとこもあります。
日本に自生するすずらんは花が小ぶりで大きな葉に隠れて咲くことからその名がつけられました。
「谷間の姫百合(たにまのひめゆり)」という別名もあり、英語ですずらんはLily of the valley(リリー・オブ・ザ・ヴァリー)と呼ばれています。
すずらんの神話
すずらんには有名な神話があるので紹介します。
森の守護神のレオナード(セレント・レオナール)が大蛇と戦うお話ですずらんの誕生についての話でもあります。
森を守らなければいけないレオナードは三日三晩高い続け、遂に4日目の朝に毒竜に勝利します。
戦いによってレオナードは全身傷だらけになりました。
傷から流れ落ちた血が地面に付き、その場所からすずらんの花が咲きました。
森の妖精がレオナードの行いを称えて聖なるしるしとして咲かせたといいます。
神話でもすずらんは平和のあかしのような存在となっていて、レオナードへの思いやりが愛を感じることができますね。
すずらんの日
フランスでは毎年5月1日を「すずらんの日(ミュゲの日)」として、恋人や家族など親しい人にすずらんを贈ります。
すずらんを受け取った人に幸せが訪れるようにという願いを込めて送り合うのです。
すずらんの日は1561年頃から始まったとされていて、当時のフランス王のシャルル9世がすずらんの花束を受け取ったことが始まりです。
幸せが訪れるという意味があると知りとても喜んだシャルル9世は、毎年春になると宮廷の婦人にすずらんを贈るようになりました。
それが一般の人にも広まり、今では5月1日が「ミュゲの日」とされすずらんを贈るようになったそうです。
大切な人に幸せが訪れるようにと花を贈りあうのはとても素敵ですね!
すずらんの花言葉は怖い意味があるって本当?名前の由来や神話のまとめ
すずらんの花言葉と名前の由来や神話についてまとめました。
すずらんの花言葉は「再び幸せが訪れる」「純潔」「謙虚」で怖い意味はなく良い意味ばかりです。
幸せの象徴であるすずらんの花を家族や恋人など大切な人に贈ってみてくださいね。