春から初夏にかけて色とりどりに咲くポピーは見ているだけで元気をもらえます。
贈り物として人気があるだけでなく、観賞用として一面に咲くポピーも見応え抜群です。
一方でポピーは鎮静作用などの薬用としての側面も持ち合わせています。
そんなポピーの花言葉にはどんな意味があるのでしょうか?
ここでは
- ポピーの花言葉は怖い?
- 花言葉の由来のギリシャ神話とは?
- 色別・品種別の花言葉の意味は?
について紹介します。
Contents
ポピーの花言葉は怖い?
ポピーの花言葉は「いたわり」「思いやり」「慰め」「恋の予感」「陽気で優しい」です。
ポピーには怖い花言葉はなく、温かくてポジティブな花言葉が多くなっています。
花言葉の由来であるギリシャ神話の内容が花言葉が怖いと言われる理由かもしれません。
花言葉の由来のギリシャ神話とは?
ポピーの花言葉「慰め」「思いやり」「いたわり」の由来にはギリシャ神話が関係しているといわれています。
それがこちらです。
豊穣の女神デメテルは愛娘ペルセポネと2人で暮らしていました。
あるとき冥界のハデスにペルセポネを奪われてしまいます。
愛娘を失ったデメテルは悲しみに打ちひしがれて食事は食べれず、夜も寝ることができなくなってしまいした。
そこへ眠りの神ヒュプノスが現れケシの実(ポピー)を与えます。
花の力によって心身ともに癒され眠れるようになりました。
ポピーは枝を傷つけると白い乳液が出てきて、アルカロイドという成分が含まれています。
アルカロイドの一部で特にアヘンの原料であるモルヒネには鎮静・鎮痛作用があることは有名です。
ギリシャ神話ではポピーの効能によって癒やされたという内容になっていますが、これが花言葉の由来となっているようですね。
ポピーの色別・品種別の花言葉
ケシ科ケシ属の総称をポピーと呼んでいて、中にはアヘンの原料であるモルヒネを含む品種もあります。
日本ではモルヒネが採れる品種をケシと呼び栽培が禁止されていて、園芸用のケシ科はポピーと呼んで区別しています。
このようにポピーには品種が多く存在し、それぞれ花言葉も違う意味が付けられています。
色別の花言葉
ポピーは品種によって赤やオレンジ、白やピンクというように色の種類が豊富な花です。
色 | 花言葉 |
---|---|
赤 | 「慰め」「感謝」「喜び」 |
オレンジ | 「思いやり」「いたわり」「陽気で優しい」「恋の予感」 |
黄色 | 「成功」「冨」 |
白 | 「眠り」「忘却」「疑惑」「推測」 |
ピンク | 「恋の予感」「思いやり」 |
斑色 | 「驚き」 |
赤のポピーの花言葉
赤のポピーの花言葉は「慰め」「感謝」「喜び」です。
ポピーといえば赤を連想することが多いのではないでしょうか。
お世話になった人への感謝の気持ちを込めて贈ると良さそうです。
オレンジのポピーの花言葉
オレンジのポピーの花言葉は「思いやり」「いたわり」「陽気で優しい」「恋の予感」です。
温かみがあり晴れ晴れとしたイメージのあるオレンジのポピーには、相手を思いやる花言葉がつけられてます。
家族や友人など誰にでもプレゼントできる色で贈る相手を選びません。
黄色のポピーの花言葉
黄色のポピーの花言葉は「成功」「富」です。
明るくて活発なイメージの黄色にぴったりの花言葉がつけられています。
これから頑張る人や仕事で成功を目指している人へ贈るのにも適しています。
白のポピーの花言葉
白のポピーの花言葉は「眠り」「忘却」「疑惑」「推測」です。
白のポピーの花言葉はギリシャ神話にの愛娘を奪われた母親が眠れなくなった時にポピーの花を与えられて眠れるようになったことが由来とされています。
人へ贈るのには適さない花言葉が多いため注意が必要ですが、相手を想うメッセージを添えれば気持ちが伝わるかもしれません。
ピンクのポピーの花言葉
ピンクのポピーの花言葉は「恋の予感」「思いやり」です。
優しくて柔らかなピンクには恋を連想させる花言葉が付けられています。
思い人に向けて贈ってみるのも良さそうです。
斑色のポピーの花言葉
斑色のポピーの花言葉は「驚き」です。
白と赤やピンクに白といった2色がまだらになったポピーも存在します。
どれも可愛らしくて素敵な花ばかりです。
品種別の花言葉
日本で園芸用として栽培されている品種は
- シャーレーポピー(ヒナゲシ)
- アイスランドポピー
- オリエンタルポピー(オニゲシ)
などがあります。
ほれぞれの花言葉が付けられているので紹介します。
シャーレーポピー(ヒナゲシ)の花言葉
シャーレーポピー(ヒナゲシ)の花言葉は「七色の恋」「心の平静」「乙女らしさ」「別れの悲しみ」です。
シャーレポピーは和名でヒナゲ(雛芥子)という別名を持っていて、ポピーといえばこのヒナゲシをイメージすることが多い印象です。
他にもコクリコ、虞美人草(ぐびじんそう)の別名があります。
ヨーロッパが原産地で4月下旬から7月にかけて咲き、薄い花びらが特徴的です。
アイスランドポピーの花言葉
アイスランドポピーの花言葉は「感謝」「慰安」「承認」です。
アイスランドポピーの和名はシベリアで発見されたことにちなんでシベリアヒナゲシとも呼ばれています。
ちなみに「アイスランド」と付いていますがアイスランドは関係なく、発見されたシベリアの地がアイスランドの気候に似ていることからつけられています。
ポピーの名で流通しているものはほとんどがこのアイスランドポピーであることが多いです。
シャーレーポピーに似ていますが、寒さに強く暑さに弱いためアイスランドポピーの方が早く咲き、夏を超えずに枯れてしまいます。
オリエンタルポピー(オニゲシ)の花言葉
オリエンタルポピー(オニゲシ)の花言葉は「夢想家」「繁栄」「妄想」です。
和名は葉や茎に粗い毛があることや大きめの花をつけることからオニゲシ(鬼芥子または鬼罌粟)と呼ばれます。
園芸用では「鬼」の悪いイメージがつかないようにオリエンタルポピーとされることがほとんどです。
花弁は4~6枚あり、中心が黒くなっているものとないものがあります。
ポピーの花言葉は怖い?由来のギリシャ神話や色別・品種別の意味のまとめ
ポピーの花言葉や由来についてまとめました。
怖い意味の花言葉は無く、ポピーの持つ癒しの力が由来となった花言葉が多く付けられています。
ポピーは園芸で楽しんだり、贈り物としても最適な花です。
また、ポピーの花畑も有名なスポットもいくつかあるので足を運んでみてみてくださいね。