青くて小さな花をたくさん咲かせる勿忘草(ワスレナグサ)は春を代表する花です。
可愛らしい様子からガーデニングでは人気があります。
その名前から儚いイメージを持つことがありますが、花言葉には怖い意味などがつけられているのでしょうか。
ここでは
- 勿忘草の花言葉は怖い?
- 悲しい由来とは?
- 青・白・ピンクの色別の意味は?
について紹介します。
Contents
勿忘草の花言葉は怖い?
勿忘草の花言葉には怖い意味はつけられていません。
全体的な花言葉と怖いと言われている理由を紹介していきます。
勿忘草の全体的な花言葉
勿忘草の花言葉は「私を忘れないで」「誠の愛」「真実の友情」です。
名前と花言葉が同じ意味を持っている珍しい花となっていますね。
怖いというよりは悲しい意味や愛情を表現する花言葉となっています。
勿忘草はドイツで名付けられたとされていて、「Vergissmeinnicht(私を忘れないで)」と呼ばれています。
英語でも同じ意味をもつ「Forget-me-not」と呼びます。
日本へは明治時代に入ってきたとされていて、その当時の植物学者にそのままの意味で訳されたため「勿忘草」となりました。
なぜドイツで「私を忘れないで」と名付けられたのかというと、ドナウ川の伝説に由来しているとされています。
勿忘草が怖いと言われる理由
花言葉に怖い意味はありませんでしたが、花の名前そのものだけを聞くと「怖い」とイメージしてしまうのかもしれません。
また、ほとんどの国で「私を忘れないで」という意味をもちますが、フランスでは「親切」「好意」「私と同じようにあなたも私を愛してください」と意味があるそうです。
両思いであれば受け入れられる言葉ですが、違う場合は重たく捉えられてしまうかもしれません。
プレゼントで贈っても良い花のため、「私を忘れないで」という意味が重くならないように贈る相手を選んでプレゼントした方が良さそうですね。
勿忘草の花言葉の悲しい由来とは?
名前と同じ意味を持つ「私を忘れないで」の由来には、ドイツのドナウ川で起こった悲しい物語があるようです。
その内容は以下の通りです。
ベルタが川辺に小さな青い花をみつけ、ルドルフは彼女のために花を摘みにいきました。
すると誤って川へ足を滑らせてしまったルドルフは激流にのまれてしまいます。
最後の力を振り絞りベルタへ向かって、「私を忘れないで」という言葉と共に花を投げました。
ルドルフはそのまま命を落としてしまいます。
悲しみに溢れたベルタは生涯彼を思い続け、花を髪に飾り続けたそうです。
このお話から「私を忘れないで」だけでなく、ずっと彼を思い続けたことで「真実の愛」という花言葉もつけられました。
切ない結末となっていましたが、生涯一人の人を思い続けられるというのは素敵ですね。
勿忘草の青・白・ピンクの色別の意味は?
勿忘草は世界で50種類以上の種類があるとされていて、青だけでなく白やピンクといった花の色も存在しています。
それぞれの花言葉をまとめました。
色 | 花言葉 |
---|---|
青 | 「真実の愛」「誠の愛」」 |
白 | 「私を忘れないで」 |
ピンク | 「真実の友情」 |
青の勿忘草
青の勿忘草の花言葉は「真実の愛」「誠の愛」です。
これらはドナウ川の物語が由来の花言葉です。
真実の愛の意味をもつ勿忘草は幸せを呼ぶ花でもあり結婚式でも人気があります。
白の勿忘草
白の勿忘草の花言葉は「私を忘れないで」です。
こちらもドイツのドナウ川での物語が由来となっています。
青に比べて希少とされる白の勿忘草に合っている花言葉ですよね。
白の勿忘草は世界中で同じ花言葉となっていて、ドイツでは「汝、私について考えよ」「花が何を話すか聞いて」という意味もあります。
ピンクの勿忘草
ピンクの勿忘草の花言葉は「真実の友情」です。
欧米ではピンクの勿忘草は友情の花として親しまれています。
仲の良い友人への贈り物として最適ですね。
勿忘草の花言葉は怖い?悲しい由来と青・白・ピンクの色別意味のまとめ
勿忘草の花言葉や悲しい由来についてまとめました。
勿忘草はドイツの恋人の悲しい物語が由来となった花言葉がつけられていて、真の愛情や友情を表現できる花です。
花束にしてプレゼントするのも良いですし、育てやすいといわれているためガーデニングとして楽しむのも良いですね。